ホームページが完成すると、ひとまず安心します。けれど、料金や営業時間が変わったとき、フォームが動かなくなったとき、誰が対応するかを決めていないと、困ったままになりがちです。
小規模な会社やお店が無理なく運用するために、公開後の仕事を3つに分け、毎月確認したい項目と、依頼範囲の決め方をまとめます。
更新・保守・改善は、目的が違う
「保守を頼んでいるから、毎月記事も更新してもらえる」とは限りません。文章や画像の差し替えを含む契約もあれば、システム管理だけの契約もあります。名称より、具体的な作業と対応時間を確認しましょう。
保守の内容はサイトの仕組みによっても変わります。記事を管理するCMSがある場合と、静的なページだけで構成される場合では、更新対象になるシステムが異なります。
| 作業 | 目的 | 具体例 |
|---|---|---|
| 更新 | 掲載内容を現在の状態に合わせる | 料金、営業時間、スタッフ、お知らせの変更 |
| 保守 | 使える状態を維持する | 期限管理、バックアップ、システムの更新、障害確認 |
| 改善 | 見た人が理解・行動しやすくする | サービス説明の整理、相談導線の見直し、アクセスの確認 |
月1回の確認は、ここから始める
まずは月1回など、続けられる間隔で確認する日を決めます。料金や臨時休業など重要な情報の変更は、その日を待たずに反映します。
- 営業時間、料金、サービス内容、連絡先は現在と合っているか
- 終了した募集やキャンペーンが残っていないか
- スマホでページが読めて、ボタンやリンクが使えるか
- フォームの送信と、担当者への通知が機能しているか
- ドメイン、サーバー、利用サービスの契約期限を確認できるか
- 必要なバックアップがあり、戻す方法が分かるか
- アクセスの傾向や、相談につながったページを確認できるか
公開時に受け取っておきたい引き継ぎ情報
あとから管理者を探すことにならないように、公開時点で管理の一覧を残しておくと役立ちます。制作者に任せる場合でも、契約者や更新期限を把握しておきましょう。
- ドメイン・サーバーの契約先、名義、更新の方法
- 管理画面と、更新できる項目の説明
- フォームの通知先、自動返信、相談を受ける担当者
- バックアップの対象、保存先、復元を依頼する窓口
- 利用している解析ツールと、その管理者
- 不具合の連絡先、対応範囲、受付時間の取り決め
担当者が変わったときは、引き継ぎ情報と管理権限も更新します。退職した人だけがログインできる状態を残さないことも、運用の一部です。
自社で更新するか、外部に任せるか
営業時間の変更やお知らせの追加を頻繁に行うなら、自社で操作できる仕組みが役立ちます。ただし、操作方法を覚える時間と、内容を確認する担当者も必要です。更新する頻度が低い場合は、必要なときに外部へ修正を依頼する方法もあります。
自社で内容を更新し、システムの保守は外部へ任せるなど、役割を分けることもできます。月額か都度依頼かを決める前に、毎月どんな作業が発生するかを洗い出します。
となりのWeb制作パートナーでは、月額契約は必須ではありません。公開後に自社で管理する方法も、必要に応じて保守・更新をご相談いただく方法も選べます。更新機能の導入や対応範囲は、制作内容に合わせて確認します。
改善は、ひとつの疑問から小さく進める
「サービスの違いが伝わっているか」「料金を見た人が相談先を見つけられるか」。改善は、具体的な疑問をひとつ決めると進めやすくなります。ページを一度に大きく変える前に、説明の追加やリンクの位置など、優先する変更を選びます。
アクセス数と問い合わせ数は、合わせて見ます。訪問者が少ない期間に相談がなかっただけで、ページに問題があるとは言い切れません。検索、広告、紹介など、どこから訪問されたかも区別して確認します。
Google Search Consoleでは、検索での表示やクリックを確認できます。記事を追加したときも、公開したという事実だけで効果を判断せず、検索からの訪問や、その後の相談につながる動きを時間をかけて見ていきます。
よくある質問
毎月お知らせを投稿しないと、SEOに不利ですか?
投稿する回数だけで検索での評価が決まるわけではありません。今の利用者に必要な情報を正確に保ち、意味のある内容を追加することを優先します。
保守を頼めば、トラブルは起きなくなりますか?
トラブルが起きない保証にはなりません。何を確認し、バックアップをどう取り、不具合時にどこまで対応するかを具体的に決めて備えます。
参考にした公式情報
設定方法は、実際に利用しているサービスの案内もご確認ください。
- Google 検索セントラル:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(新しいタブで開きます)投稿量より、利用者に役立つ内容を優先する考え方
- Google Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート(新しいタブで開きます)検索での表示回数とクリック数の確認



